お待たせしていましたダグラス・ハーディングの新刊「存在し、存在しない、それが答えだ」(ナチュラルスピリット発行 本体価格 2300円)が10月中旬に発行、下旬には書店に出る予定です。目次は下記のサイトに掲載してあります。
(3)では、ダグラス・ハーディングが語る下記のテーマの中で、1のテーマを紹介した。
1.自分の中心から外側に広がる現象宇宙についての宇宙論。
2.自分の中心において、私とは何なのかの認識・理解。
3.非存在が、何の理由も原因もなく、突然存在となる驚異。
いわゆるダグラス・ハーディングのワークと呼ばれているものは、主に2に関するもので、「私とは本当に何かを、今ここで本当に見る(認識する)」 ためのワークである。
彼は「あなたのワークと教えを一言で要約してもらえませんか?」 と尋ねられると、たいてい、「私の仕事は、一番簡単に言えば、他の人にそう見える私の人間的外見と、今ここで私が私を見るときの私との途方もない違いを指摘することです」 と答えている。
そして、彼はまた、「私はキリスト教、仏教などの古くからある伝統的宗教と何一つ違ったことを言っていない」とも言う。まったくそのとおりである。「私とは本当に何か」の答えは永遠に変わらず、ただ変わるのは、その時代や文化に合った表現である。現代では、科学の発見が古来からの宗教の教えをかなり証明しつつある。ダグラスは科学時代にふさわしく、できるかぎり科学的で実証できるスタイルで、自分のワークを提出し、だから彼のワークは「実験」と呼ばれている。
そのワーク「実験」については、ここで説明するよりは実際にやってみるほうがいいので、一度もやったことがない方は、下記のYoutubeのリチャード・ラングによる実験動画を見ながら、やってみてください。
ダグラスは書くことにも話すことにも非常に才能があったが、それにもかかわらず、彼は「言葉は一番重要なものではない」「私の言うことを一言も信じてはいけない」と、繰り返し警告した。それはなぜだろうか?
それは、思考のレベルでどれだけ非二元の教えについて、「私とは本当に何か」 について、知識があっても(こういう分野の本をたくさん読めば、誰でもある程度は知識を得ることができる)、それは「私とは本当に何かを見る(認識する)」こととは全然違うことだからだ。また人が神とか「私の本質」について、どれほどの信念や信仰をもっていても、見ること(ヴィジョン)を排除した信仰や信念は、盲信でしかない。あるいは過去に何かの覚醒体験を経験したことがあるとしても、それも今ここでの認識とは全然異なるものである。
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