ダグラス・ハーディングによる神によるクリスマス・プレゼント
2021-12-19


今年もまた年末がやって来た。去年はほとんど活動しなかったことに比べれば、何かとても忙しい感じの1年だった。紙の翻訳本が2冊も出て、加えてキンドル版の本も1冊作って、さらに、下記にご紹介するダグラス・ハーディング1992「誰がここにいるか見なさい」ビデオの日本語字幕付けを完成し、さらにさらにオンラインでの会も開始し、その合間をぬって、母の介護の手伝いにもたびたび出かけてと……ネットの用語で言えば、リア充すぎて(リアルが充実しすぎて)、年末の今、多少くたびれている。これからまた母の介護の手伝いに出かけるので、気合を入れ直している(笑)ところである。

今年なんといっても最大の時間を割いたのは、ダグラス・ハーディング1992「誰がここにいるか見なさい」ビデオの字幕作業だった。私が今まで見たハーディング関連のベストビデオなので、これはぜひ日本の皆さんにも視聴してもらいたいと思い、日本語字幕を付けることにした。

作業自体はとても楽しく、何よりも驚いたのは、16年ほど前、初めてハーディングのビデオに字幕を付ける作業をやった当時に比較して、この分野のAI技術の目を見張る進化である。昔であれば、4時間半の動画の字幕を付けるのに、たぶん数年の作業が必要だったと思う。それがAIのおかげで今はわずか半年間で終わるのだ。

実は、多くの方はすでに知っていることだと思うが、youtubeの動画は今では各国言語への自動翻訳というAI翻訳の機能がついている。だから、オリジナルな英語の動画に日本語字幕を自動で出して、視聴することもできる。私もその日本語字幕を見てみたが、今ではかなりの実力だ。もしハーディングのワークにすでに親しんでいる人であれば、その字幕でもたぶんだいたいの意味は通じるだろうと感じた。

あと5、6年したら、字幕翻訳という仕事や作業そのものがほとんどAIに取って変わられ、ほとんど不要になるだろうと確信した。翻訳や通訳などの外国語に関わる仕事はもはや絶滅危惧職種(笑)になりつつある。そんなことを感じながら、初夏から秋の多くの時間をこの作業に費やした。

この作業をしながら、またダグラス・ハーディングに最初に会ったとき(1994年)のことを思い出した。「頭がない」とか奇妙なことを言っている(その当時はまだ「頭がない」という表現に私は抵抗があった)人が、どんな人なのか見てみたいという強い好奇心に駆られて(私の場合、そんなことはめったに起こることではない)、はるばるアイルランドまで出かけて、彼のワークショップに参加した。そして人生で、「天才」という名に値し、かつ本当に「神の王国」に住んでいる人に初めて出会ったことを確信した。とはいえ、私が出会った頃のダグラス・ハーディングは見かけは、天才というより、とっても普通で面白いおじいちゃんで一緒にいて楽しい人だった。

さて、一つだけ今回のビデオの視聴にあたって注意点を書いておくと、これはダグラス・ハーディングを「見る」ためのビデオではなく視聴者の方一人ひとりが自分の本質を見るためのビデオで、そういう目的のために企画・制作されたものである。


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[精神世界]

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