「正義感」と「承認欲求」の危険なタイアップ
2022-03-07


を再読していた。その本の中で、グルジェフは『戦争についてのベルゼバブの見解』という章をまるごと割いて、長々と戦争についての彼の見解を述べている(グルジェフ自身、ロシア革命、そして2つの世界大戦を生き抜いた)。その話は、何度読んでも難しいが、結論としては、「地球上で今まで、様々な聖者、賢者たち、組織が、人類が同類を殺し合うという特質をやめさせようと努力してきたが、それは無駄だった(苦)」ということになる――極度の催眠にかかっている人間たちを目覚めさせる方法がない、ということであろう。

グルジェフ自身の言葉を借りれば、彼はベルゼバブに次のように言わせている。

「これまで話してきた彼らの恐るべき特性、すなわちお互いの生存を周期的に破壊し合うプロセスについても、われわれは同じ言葉を繰り返すしかなす術がない。
 今われわれに言えることは、もし人間のこの特性があの不運な惑星から消滅することがあるとすれば、それはただ時を待つしかないということだ。それとも非常に高次の理性を具えたある存在の指導か、もしくは例外的な宇宙的事件があればの話だがな」
(『ベルゼバブの孫への話――戦争についてのベルゼバブの見解』p680より。平河出版社)

ここで言及されている「宇宙的事件」って、何だろうか? たとえば、異星人を乗せた宇宙船が、目に見える形で大挙して地球に上陸して、地球人を覚醒させ、いわゆるファースト・コンタクトが起こるみたいなことかな……とか、色々想像が膨らんだ(笑)

参考サイト
「なぜウクライナに侵攻したのか、極端に臆病で貧しい軍事大国ロシア 」(野口悠紀雄)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/92953


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