YouTube
2023-04-08


私が思うに、登録者数とか視聴回数とか、収入とか、「数」にこだわると、既存のマスコミと同じ精神状態になり、YouTubeビジネスも非常にストレスのたまるものになるだろう。むしろ、自分と興味が共通する少数の人たちと楽しさを分かち合うという精神でやるほうが、ストレスもなく楽しいものとなると、私自身はそう思っている。そして、期待せずに、もし多くの人たちが自然に見てくれれば、それはそれでうれしいことになるだろう。

今、YouTubeは特に若い世代の人たちには既存テレビや新聞よりもはるかに影響力があるらしく、だから、人気ユーチューバーがいきなり国会議員に選出されるなどという出来事も起きてしまう。そして、そのユーチューバーさんは、すぐに議員をやめさせられ、国会から追放されたあげく、警察にも追われ、それもまた人気(人の気)を、不法に(法律を犯す形で)たくさん集めた(集めすぎた)人の結末として、興味深い。

チャットGPTにしろ、YouTubeにしろ、地球規模に広がっているこういった情報ネットワークは、いわば、「人類全体の脳」のような機能を担っている。もう私たちは自分一人の記憶に頼る必要がなく、「人類全体の脳」にアクセスできる時代を迎えている。もちろん、「人類全体の脳」の進展は、よいことばかりでなく、これから数十年、世界はこの「人類全体の脳」をめぐって、その取扱いに関して右往左往し、混乱し、その一方で、一部の人たちはそれを使って大儲けすることになるだろうと思う。

素人の私たちとしては、「人類全体の脳」の最低のリスクを理解して、適当に使い、適当に楽しむといったところだろうか。


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