本を出したあとのダウンな気分
2022-09-30


[イベント]
オンライン「非二元の探究―ニサルガダッタ・マハラジの教え」

2022年10月9日(日曜日)午前9時から午前11時

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『仕方ない私(上)(下)』をご購入・ご購読いただきました皆様、ありがとうございました。

それでお小遣いも入るし、もっとうれしい気持ちになるはずなのに、どうも本を出したあと、1ヶ月くらいはいつもダウンな気分である。

よく起こることなので、気持ちがダウンになる理由を、私は自分なりに突き止めて、理解した――それは文章を書いたり、編集作業をしているときは、かなりハイな状態になる、つまり、文章を書いたり、編集作業をしているときは、脳内快楽ホルモン(たぶん、ドーパミン)が出るせいで、ハイになることと関係している。特に本を書いていて、完成が近づくにつれて、ドーパミンの量が増えるようで、本を出す頃がピークになる。

そして、ドーパミンによって盛り上がった気分は、ピークを過ぎれば、盛り下がらずをえず、そのため、本を出したあとはしばらくダウンな調子なのである、とまあ、こんなふうに理解して、納得はしている。

しかも、本(特に翻訳ではなく、自分の本)を出した直後は、書いた内容もまだよく覚えているので、「ああ、あそこはこう書けばよかった」、「あそこは書き足りなかった」、「あの表現は誤解を生むかもしれない」、「もっと時間をかければ、もっとよい作品に仕上がったかも」みたいな、自分の本へのダメ出しのような思考がしばしば湧き、さらに気持ちが一瞬ダウンする。

他の人にもいつも言うように、思考や感情が湧くのを人はどうにもできず、そういうときはただ、低調な気分の中で、思考・感情を眺めているしかない。そして、しつこく否定的思考や感情が続くときは、ラメッシの「神の意志」をマインドの中で水戸黄門の印籠のように取り出し、「どういう仕上がり具合であれ、この時期に、この状態で出たことが、神の意志である。それを受容するしかない」という納得に終わり、思考や感情もそこでたいてい打ち止めとなる。


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